《ライブ》ムーンライダーズ/OVER the MOON 晩秋のジャパンツアー2006(最終日)[19:00〜21:30@渋谷C.C.Lemonホール] 最新アルバム「MOON OVER the ROSEBUD」の曲が中心だが、後半は「砂丘」とか「トンピクレンッ子」とか「ダイナマイトとクールガイ」とか「ニットキャップマン(外伝も)」とか「BEATITUDE」とか「WHO'S GONNA DIE FIRST?」とか「DON'T TRUST ANYONE OVER 30」とか昔の曲もいっぱい演奏され、アンコール含め約2時間半たっぷりの、もの凄く充実して楽しい、とてつもなくいいライブだった。それに何と言っても、ムーンライダーズのおじさんたちが元気! 最新アルバムを聴いた感じでは、今までだったらもうひとひねりする粘りが弱くなってきてて、ちょっと衰えが見られるかなと心配してたけど、ステージではロックで若い!(ぉ 鈴木慶一はステージから降りて客席をぐるぐる走り回っちゃうわ、踊っちゃうわ(ぉ。おじさんおばさんファンで年齢層高い観客も盛り上がって、最後の方は総立ち状態だった。
さて、9月の高橋幸宏ライブ、10月の坂本龍一ライブに続いて、今月11月はムーンライダーズライブに行けた今年の秋は、かなりの収穫だった。おじさんたちがカッコよすぎるし(ぉ。今日のライブは、6人がテーブルを囲んで座っているところから、それぞれの持ち場に行くという演出で始まり、あの渋い「Vintage Wine Spirits, and Roses」では、コーラスの女性がいるそのテーブルに鈴木慶一が行き、椅子に腰掛けてテーブルに肘を付きながら歌ったりといった演出とかもあった。それから、前半はステージと客席の間に透ける程の薄い幕が張られ、そこに映像が映し出されたりして落ち着いた雰囲気だったけど、後半はその幕が下ろされ、観客と一体となって高まって行くという演出も見事だった。それに、「Cool Dynamo, Right on」から「ダイナマイトとクールガイ」を選んだと思うけど、聴けて感動したし、また、流石、全員作曲が出来る上に全員ボーカルがとれ、平等を重んじるムーンライダーズ。「ニットキャップマン」では岡田徹のボーカルも聴けたし(ぉ。あと、合唱してしまった「DON'T TRUST ANYONE OVER 30」も滅茶苦茶よかった。30周年でこの「30歳以上は誰も信じるな」をやるのは、いかにもムーンライダーズらしくて、自虐っぽくていい(ぉ。そしてライブの最後、メンバーが去ったステージに「30」という数字の形の大きなバルーンが現れて、「蛍の光」が流れてたけど、これは、今までの30年、そして今年の30周年自体に、さよならしてるように感じられた…。